つわものツアー企画

職場の後輩から、「遷宮のあった『出雲大社』に行くなら、『足立美術館』に寄ってくれば良い。」とのアドバイスをもらったので、今回のコースに組み入れてみた。
　本来あまり美術に関心が無く、どうでもよいと思っていたが、車旅の報告に折角教えてもらったのに「寄らなかった。」ではまずいと思い、次の目的地までの“トイレ休憩”を兼ねてのつもりで入館した。
　その前に驚いたのが、駐車場の広さ、建物の大きさである。周りの景色に似つかわしくない施設との印象を受けたのは、私だけでは無いと思う。
　手前の２棟の建物を過ごして、奥まったところにある入口、なぜこんなに高いのか？（入館料2,300円）と思いながら案内に従って歩を進めると、ガラス張りの通路の左右に和風庭園の素晴らしさが目に飛び込んできた。
　さらに進むと大きなガラス張りの部屋から庭一面を見ることのできるスペース。ちょうど春から夏に向かうための準備作業が行われており、小雨混じりの天候にも関らず６名もの職人さんが作業をしていた。何年にも及んで米国の専門誌に“庭園日本一”に選ばれるだけのことはあるな！と思った。
　美術館に入ったのに“絵画”が無いな？と思いつつ先に進むと、絵画の部屋、陶芸の部屋などなど先に進むたびに違う部屋が続き、途中小さな茶室『寿楽庵』で一服のお茶をいただいたのを含め、およそ３時間を費やしてしまった。
　トイレ休憩のつもりが、本日のメインイベントとなってしまったこの施設。美術に関心がある人はもちろん、そうで無い人も日本庭園の素晴らしさを見に行ってはいかがか？
　妻は「秋の紅葉も素晴らしいだろうね！」と再来をほのめかす一言を放っていた。